ゲートキーパーとは悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて必要な支援につなげ、見守る人のことです。身近な人のSOSを見逃さず、声をかけることが自殺予防の第一歩です。
(1)ゲートキーパーとは?
ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人のことを指します。
決して特別なことではなく、誰でもなることができます。
普段の生活に、ゲートキーパーとしての視点をプラスすることで、身近な人のちょっとした変化にも気づけるかもしれません。
私たち一人ひとりがゲートキーパーになることで、身近な人の大切な命を守っていきましょう。
【広報ツールの紹介】
(2)ゲートキーパーとしての心得
ゲートキーパーとして、悩んでいる人を支援するために、普段から下記のことを心がけておきましょう。
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相手の話に動揺しないように心の準備をする
- 穏やかで温かみのある対応をする
- 一緒に悩み、考えてあげる
- 困ったときのつなぎ先(専門の相談機関など)を知っておく
(3)自殺を防ぐための4つのポイント
自殺を考えている人は何らかのサインを出しています。うつ病など、心の病気の兆候が見られたり、「消えてしまいたい・・・」など悲観的な言葉を口にすることも。そんなサインを出している人に出会ったときに、慌てたり戸惑ったりしないように、自殺予防の4つの行動を知っておきましょう。
- 1. 悩みに気づこう
- 気になる言動や体調の不良など、身近な人の様子が「いつもと違う」と気づいたら、迷わず声をかけましょう。自殺を考えている人は、一人で悩み、孤独感でいっぱいです。声をかけることで「あなたは一人じゃない」、「あなたの存在を気にかけている人がいる」ということを理解してもらいましょう。
- 2. 悩みを聞こう
- 話しやすい環境をつくったうえで、相手の話を最後までじっくり聞きましょう。途中で話をさえぎって自分の意見を言ったり、相手の言い分を否定したり、「がんばって」などの励ましの言葉をかけたりするのはやめましょう。相手の気持ちに寄り添いながら、真剣な態度で話を聞くことが大切です。
- 3. 専門家につなごう
- 悩みを聞くことで相手の気持ちが楽になっても、「死にたい」という気持ちがなくなるとは限りません。それぞれの悩みに応じた専門家や医療機関に相談することで、具体的な解決策が見つかるかもしれません。理解者であるあなたがサポートして、専門機関に相談するようすすめましょう。
- 4. 温かく見守ろう
- 心と体の健康を取り戻すのには時間がかかります。あなたにとって大切な人であればあるほど、一日でも早い回復を望むかもしれませんが、決して焦らず、優しく寄り添いながらじっくり見守りましょう。思い詰めた心を解きほぐすような安心感を相手に与えることが必要です。