令和7年3月1日~7日までの7日間は「子ども予防接種週間」です
予防接種には感染症の発病を予防したり、発病しても重症化を防ぐ効果があります。この機会に、お子様の予防接種の接種状況を母子健康手帳等で御確認いただき、接種時期を迎えたもので接種を受けていない予防接種については、接種を受けましょう。特に、4月に入園・入学を控えたお子様については、集団生活が始まる前に病気を未然に防ぐために必要な予防接種を受けましょう。
1)定期の予防接種(小児を対象とした予防接種を記載)
予防接種法に定められた年齢、接種間隔、回数内であれば、公費負担(無料)で接種を受けることができます。
接種できるワクチンの種類、実施日、実施時間、予約の要否などは、医療機関によって異なりますので、接種を希望される方は、かかりつけ医や予防接種実施医療機関リストを参考に、事前にお問い合わせの上、接種を受けてください。
予防接種実施医療機関リスト等については、佐賀県ホームページ「こども及び高齢者の予防接種について」を御覧ください。
2)任意の予防接種
個人の意思で必要に応じて受ける予防接種です。かかりつけ医と相談し、効果とリスクを十分理解した上で接種してください。
風しんについて
風しんは子どもの病気と思われがちですが、近年では子どもよりも大人の間で風しんの感染が広がっています。そうした中で、最も心配されているのが妊娠中の女性への感染です。妊娠中、特に妊娠20週頃までの女性が風しんにかかると、「先天性風しん症候群(注)」を生じるおそれがあります。
先天性風しん症候群の発生を防ぐためには、まず、妊娠中に風しんにかからないよう、妊娠する前に予防接種を受けて予防することが重要です。また、妊婦や妊娠を控えた女性だけでなく、妊婦に風しんをうつさないよう、妊婦の周囲にいる夫や家族、職場の同僚の方なども風しんにかからないよう、予防接種を受けて予防することも大事になります。
(注)先天性風しん症候群とは
妊娠20週頃までの女性が風しんウイルスに感染すると、お腹の中の赤ちゃんも風しんウイルスに感染し、難聴・心疾患・白内障・精神や身体の発達の遅れ等の症状をもった赤ちゃんが生まれてくる可能性があります。これらの病気のことを「先天性風しん症候群」といいます。
日本での風しんの予防接種制度は、昭和52年8月から、「中学生の女子」を対象とした学校での集団接種によってスタートしましたが、これまでの制度改正のために予防接種の対象者や接種回数などが何度か変更されてきました。この変遷の中で、予防接種を受けられなかった人や受けなかった人、かつ風しんにかかったことがない人は、風しんに対する免疫がないため、大人になってから風しんにかかるおそれがあります。
下記の風しんワクチンの定期接種状況を参考にされ、この機会にご自身の予防接種の接種歴の確認等を行い、必要に応じて抗体検査や予防接種をご検討ください。
なお、現在、佐賀県では、妊娠を希望している方等が県内の医療機関で風しんの抗体検査・予防接種を無料で受けられるように全額助成しています。
また、妊娠をしている女性及び妊娠をしている可能性がある女性は、風しんワクチンを受けることができません。また、風しんワクチン接種後は少なくとも2か月間の避妊が必要となりますので、ご注意ください。