県では、令和3年3月に策定し、令和5年9月に一部改定した「第4期佐賀県環境基本計画」において、県内の温室効果ガス排出量の削減目標を定め、その目標の達成に向け、温暖化対策の各種取組を推進しています。
「第4期佐賀県環境基本計画」～森川海へとつながる佐賀の豊かな環境を未来へ～
この度、県内における2021年度の温室効果ガス排出量を以下のとおり、とりまとめました。
佐賀県内の温室効果ガス排出量の概要 2021年度
2021年度の温室効果ガス排出量は約496万t-CO2（二酸化炭素換算）となり、前年度（2020年度）と比較すると、約9%減少しており、計画の基準年度である2013年度から約35%減少しています。2020年度と比較すると、新型コロナウイルスの影響により落ち込んでいた旅客及び貨物輸送におけるエネルギー使用量が増加したため、運輸部門の温室効果ガス排出量は増加しました。一方で、電力の排出係数（電気の供給1kWhあたりどれだけのCO2を排出しているかを示す数値）が前年より大きく改善されるとともに、家庭や業務における省エネの進展等によりエネルギー消費原単位が改善し、2020年度に比べ温室効果ガス排出量が減少したと考えられます。また、基準年度である2013年度と比較し、電力の排出係数の改善に伴うCO2排出量が大きく減少したことや、民生部門（家庭、業務）や運輸部門においてエネルギー消費量が減少したことに伴い、温室効果ガス排出量が減少しています。
また、この温室効果ガス排出量の約9割を占める二酸化炭素排出量を部門別に見ると運輸部門が約33%、産業部門が約29%、家庭部門が約18%、業務部門が約16%となり、全国と比較して、運輸部門の排出割合が高くなっています。