明治政府は、国の軍事力を強化するため、近代的な軍隊を編成することを目指しました。 明治5年(1872年)11月28日に徴兵告諭が出され、翌年1月10日に徴兵令が制定されます。満20歳以上の男子は徴兵検査を受け、検査合格者の中から抽選で常備軍に3年間服することとし、常備軍を終えた後は4年間、後備軍として戦時召集の対象とされました。 徴兵令により国民皆兵が制度化されますが、官庁職員・学生・戸主・嗣子・養子などのほか、代人料金270円を納入した人は徴兵を免除されました。徴兵検査は当初、寺などを検査場として地域ごとに行われていました。 |