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熱中症の正しい予防法・対処法を知り、今年も暑い夏を乗り切りましょう
熱中症って?
高温環境下で、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして発症する障害の総称です。
熱中症の重症度を「具体的な治療の必要性」の観点から分類すると、以下の3つに分類されます。
分類 | 症状 |
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1度 (軽症) | - 「めまい・失神(=立ちくらみ)」・・・ 脳への血流が瞬間的に不足した状態
- 「筋肉痛・筋肉の硬直(=こむら返り)」・・・発汗に伴う塩分(ナトリウムなど)の欠乏
- 「手足のしびれ・気分不快」
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2度 (中等症) | |
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3度 (重症) | - 「意識障害・痙攣・手足の運動障害」・・・呼びかけや刺激への反応がおかしい、体にガクガクと引きつきがある、まっすぐに歩けない、走れない
- 「高体温」・・・体に触れると熱いという感触
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【熱中症環境保健マニュアル2018より】
熱中症の予防法
(1)暑さを避けましょう
日陰を選んで歩いたり、すだれ・カーテンで直射日光を避けるなど、生活環境を工夫しましょう。
(2)風通しのよい軽い衣服が最適
衣服は軽く、吸湿性や通気性のよい素材で、熱を吸収しにくい白系統のものが適しています。外出時は、帽子や日傘などで直射日光を防ぎましょう。
(3)こまめに水分・塩分を補給しましょう
暑い日は、知らぬ間にじわじわと汗をかいていますので、こまめに水分を補給しましょう。特に、湿度が高い日などは、汗の量も多くなります。その分、十分な水分と塩分、必要に応じてスポーツ飲料を補給しましょう。
(4)急に暑くなる日に注意。暑さに備えた体作りをしましょう
熱中症は、梅雨の合間に突然気温が上がった日や、梅雨明けの蒸し暑い日によく起こります。この時期は、体が暑さに慣れていないため熱中症が起こりやすいのです。急に暑くなった日に屋外で過ごしたり、久しぶりに暑い環境で活動するときは、特に注意が必要です。
また、熱中症の発生には、その日の体調も影響します。日頃から規則正しい生活を心がけ、無理のない程度の軽い運動をし、暑さに負けない体づくりをしましょう。
- 高齢者は特に注意が必要
高齢者の場合は、体温調節機能が加齢により低下し、暑さに対する抵抗力が低下しています。また、のどの渇きを感じにくくなるため、のどの渇きで水分喪失の程度などを判断せず、特にこまめに水分を摂ることが必要です。
小児、幼児も注意が必要
まだ体温調節機能や汗腺の能力が十分に発達しておらず、高齢者と同様、熱中症のリスクが成人よりも高いので、保護者が十分に観察し、水分を補給してあげるなど適切な処置が必要です。
≪運動時の心がけ≫
熱中症は、体が環境や体の発熱になれていない時に起こることが多いため、急に暑くなった時などには運動は軽めにおさえて、体を暑さに徐々に慣らしていくことが大事です。
運動・活動中の熱中症は、適切な予防措置により防げます。集団で運動活動を行う場合は、責任者の方は日頃から熱中症を理解し、予防の配慮をすることが重要です.
- 環境条件を把握しておきましょう
環境条件の指標は気温、湿度、輻射熱を合わせた暑さ指数(WBGT)が望ましい。 - 状況に応じた水分補給
暑い時には水分をこまめに補給し、休憩を30分に1回程度とりましょう。長時間の運動で汗をたくさんかく場合には、塩分の補給も必要です。0.1~0.2%程度の食塩水(1ℓの水に1~2gの食塩)が適当です。 - 具合が悪くなった場合は早めに措置を
具合が悪くなったときには、早めに運動を中止して必要な措置をとりましょう。
熱中症の応急処置
(1)涼しい環境への避難
風通しのよい日陰やエアコンの効いた場所などで休ませる。
(2)脱衣と冷却
衣類を緩め、楽な姿勢を。
うちわや扇風機で扇ぐことにより、体を冷やす。大きな血管(首、脇の下、太ももの付け根)を中心に冷却パック等を当てることも有効。
(3) 水分・塩分の補給
意識がある場合には水分補給を。大量発汗があった場合には、汗で失われた塩分も適切に補える、0.1~0.2%の食塩水やスポーツドリンクなどが最適。
意識がなければ水分補給は「禁忌」。
(4)意識がないときは、救急車
意識がないときは、すぐに「119番」通報し、救急車を呼びましょう。
自力で水分を摂取ができないときや、横になっていても状態が回復しないときは速やかに医療機関へ。
関連情報サイト
1 環境省 熱中症予防情報サイト
(外部リンク)
(掲載されている情報の例)
都道府県別の暑さ指数の予測値・実況値
熱中症予防に関する普及啓発資料(熱中症環境保健マニュアル、リーフレット等)
熱中症声かけプロジェクト
熱中症環境保健マニュアル2018
(英訳資料)Summer in Japan is hot and humid!/日本の熱中症
夏季のイベントにおける熱中症対策ガイドライン2018
熱中症について学べる動画(トーク番組形式、講義形式)
(外部リンク)
2 総務省 消防庁 熱中症情報
(外部リンク)
(掲載されている情報の例)
熱中症予防の啓発動画
(外部リンク)
3 厚生労働省
(掲載されている情報の例)
4 気象庁 熱中症に注意
(外部リンク)
(掲載されている情報の例)
5 公益財団法人 日本スポーツ協会
(外部リンク)
(掲載されている情報の例)
6 佐賀県熱中症警戒アラート情報
佐賀県内熱中症警戒アラート情報及びWBGT指数情報について記載しております
熱中症予防にご活用ください。