令和5年9月27日 博物館・美術館 学芸課 担当者 野中 直通 0952-24-3947 【E-mail】hakubi@pref.saga.lg.jp |
佐賀県立美術館40周年特別展「あそび、たたかうアーティスト 池田龍雄」関連イベント「池田龍雄展クロストーク」を開催します
佐賀に生まれ、戦後の日本美術界を代表するアーティスト・池田龍雄は、アーティストとして生きることは「たたかい」―「闘い」であり、同時にアートは「あそび」であると語っています。労働ではなく、人の心と精神の自由を形にする「あそび」であるアートを、池田は厳しい生活と表現方法との苦闘―「たたかい」の中で生み出していきました。「あそび、たたかう」とは、池田の生き方と作品の特徴を最もよく伝えることばではないでしょうか。
現在開催中の佐賀県立美術館40周年特別展「あそび、たたかうアーティスト 池田龍雄」の関連イベントとして、アーティスト・池田龍雄の人と芸術をよく知る3名の登壇者によるクロストークを下記のとおり行います。
学芸員時代から20世紀の美術史研究に携わる光田由里氏は、池田龍雄としばしば対話を重ねられ、彼が残した功績について考察を続けられています。池田忠利氏は池田龍雄の実弟で、兄と同じくアーティストとして活躍中です。さらに佐賀新聞記者の古賀史生氏は、戦争体験の取材を通して、池田に魅了されていったと語っています。
戦後―現代を駆け抜けるように「あそび」「たたかい」生きたアーティスト・池田龍雄、彼はアートを通して何を見つめ、何を残したのか。研究者、家族、記者それぞれの視点から、池田龍雄との思い出と、その芸術に対する思いを語っていただきます。
記
1 日時 令和5年10月1日(日曜日) 13時30分~15時30分
2 会場 佐賀県立美術館ホール(佐賀市城内1-15-23)
3 内 容
(第1部) 講演「池田龍雄 画家が背負ったミッション」
時間:13時30分~14時(30分間)
講師:光田由里氏(多摩美術大学アートアーカイヴセンター所長、大学院教授、プーアール舎主宰)
(第2部) クロストーク 「池田龍雄、その「あそび」と「たたかい」の現場から」
時間:14時10分~15時30分(80分間)
登壇者:光田由里、池田忠利(アーティスト・池田龍雄実弟)、古賀史生(佐賀新聞記者)
コーディネーター:野中耕介 (当館学芸員)
4 参加料 無料
5 定員 400名 (定員になり次第終了)
6 登壇者
光田 由里(みつだ・ゆり)
〈プロフィール〉
多摩美術大学アートアーカイヴセンター所長、大学院教授、プーアール舎主宰。
京都大学文学部を卒業後、富山県立近代美術館、渋谷区立松涛美術館に学芸員として勤務。のちDIC川村記念美術館学芸課長を経て現職。アートアーカイヴセンターの運営には2021年から関わる。
20世紀の美術史及び写真史を中心としながら、特に戦後日本前衛美術と同時代批評についての資料を収集し研究している。池田龍雄の人と芸術とついての研究、講演も多い。
池田 忠利(いけだ・ただとし)
〈プロフィール〉
アーティスト。1943年、伊万里市に生まれる。1994年にコラージュ画集[SCRAP WONDERLAND]を刊行。国内外で個展、グループ展を多数開催する。2004年にドイツ(ベルリン日独センター)、ポーランドで個展開催。コラージュの他、オブジェ、銅版画、イラストレーション等を発表する。
古賀 史生(こが・ふみお)
〈プロフィール〉
1970年生まれ。西南学院大を卒業し、1995年佐賀新聞社に入社。広告局、東京支社、編集局、論説委員会などを経て、メディア局コンテンツ部学芸デスク兼記者兼論説委員。学芸員資格保有。共著に「端唄『春雨』探訪~小城藩士・柴田花守とその時代」(佐賀新聞社)。
戦後70年を迎えた2015年に池田を取材。以降、折に触れ池田の人と芸術を紹介している。
7 その他 博物館・美術館は駐車場のスペースが限られています。
御来館の際は、公共交通機関の利用をお勧めします。
添付資料