昭和62年3月16日指定
佐賀市城内一丁目15-23(県立博物館)
古文書
深江家は、もと安富氏と称し文永2年(1265)ごろ、安富泰嗣が肥前国高来東郷深江村に地頭職を得、その子頼泰が鎮西引付となって九州に入り、その後島原半島の深江を本拠として土着した。
戦国期、龍造寺隆信の勢力が同地方に及んだとき、その支配下に属し、佐賀藩成立後は家老となった。
文書は3巻(上33通、中32通、下39通)及び深江家譜1冊で、そのほとんどが鎌倉、南北朝期のものである。
※ 安富氏は関東から九州入りした鎌倉期の代表的な「下り衆」であり、肥前土着後も有力な鎌倉御家人として活動した。