平成16年3月8日指定
佐賀市城内一丁目1番59号 佐賀県教育委員会
考古資料
柚比遺跡群は鳥栖市北東部及び基山町南部に位置し、標高約30~70mの八ツ手状にのびる丘陵上に立地する縄文時代から近世にかけての約30箇所の遺跡により構成される。主な遺跡としては、柚比本村遺跡、安永田遺跡、前田遺跡、大久保遺跡、平原遺跡などがある。
鳥栖北部丘陵新都市開発整備事業及び関連事業に伴い、県教育委員会が20遺跡(約68万平方m)を対象に平成3年度から11年度にかけて発掘調査を実施した。調査の結果、弥生時代から奈良時代の竪穴住居約1,500棟、掘立柱建物約50棟、弥生時代の甕棺墓約1,400基などが確認された。出土遺物については、縄文時代から近世にかけての多種多様なものがある。このうち弥生時代のものとしては、青銅器及び青銅器関連遺物が特筆される。