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県指定(無形文化財の部)01

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佐賀県重要無形文化財の部 

 

佐賀県重要無形文化財 名尾手漉和紙 (なおてすきわし)

昭和57年3月19日指定
佐賀市大和町大字名尾字原 谷口進
無形文化財 


名尾手漉和紙
 名尾の手漉き和紙は、元禄年間(1688~1704)、この地区の庄屋である納富由助が、筑後溝口村から習い伝えたことに始まるとされる。
 製作工程は、梶(かじ)の束を大釜で蒸し、その樹皮をはぎ取った後、ソーダ灰を加えて煮つめ、流れ川にさらす。川さらしの間、表皮の黒皮や残り屑を手作業で取り除く。この後、水分をジャッキで脱水し、繊維を分解させるため叩き棒で打ち伸ばす。(現在では打伸器を導入。)この梶に、黄連(キンポウゲ科)と水を加えてスキブネで一枚一枚漉きあげる。
 名尾紙は紙の地合がよくしまり、けば立ちが生じにくい強靱な和紙として重宝がられている。

 

 

 

佐賀県重要無形文化財 陶芸染付和紙染(江口勝美)(とうげいそめつけわしぞめ(えぐちかつみ)

平成6年3月31日指定
武雄市東川登町永野 江口勝美
無形文化財


陶芸染付和紙染(江口勝美)
 江口勝美氏は、伝統的技術を現代感覚を踏まえて受け継いでおり、日本特産の手すき和紙を用いた和紙染技法により装飾を行う仕事は、優れた芸術性をもっている。
 作品の原材料には、天草陶石を主として用い、胎土を轆轤、または型打ちにより形成した後、削り、あるいは水ぶきにより素地仕上げを行う。作品によっては、さらに彫り等の素地装飾を施す。素焼きした磁胎面には、瓢箪墨で文様描いた和紙(仲たち紙)をあて、呉須や酸化鉄により濃みを施し、さらに和紙の重ねにより、色彩に微妙なコントラストを表現する。

 

 

 

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