平成7年5月26日指定
杵島郡白石町大字馬洗字道祖谷
古墳
杵島山系北東部に位置する栗岡山から東に延びる丘陵南斜面に築造された横穴式室を内部主体とする円墳である。平成5年度に白石町教育委員会が発掘調査を実施し、石室内に線刻画が確認された。墳丘は東西径約12m、南北径約11m、高さは現状で約3.5mあり、墳丘に葺石が認められる。線刻画は、玄室奥壁、東西側壁、羨道東側壁の計11石に描かれている。画題はゴンドラ形舟、人物、動物、格子目、鋸歯、円文と豊富で、玄室内から金銅装圭頭太刀柄頭、金銅装太刀片、金銅製太刀責金具、鉄刀片、銅釧、装飾品、須恵器等が出土した。出土遺物から6世紀後半の築造と考えられる。