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県指定(史跡の部)05

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佐賀県史跡の部 

 

佐賀県史跡 円山古墳(まるやまこふん)

平成5年3月31日指定
小城市三日月町大字織島字西五本二割
古墳 


円山古墳
 天山山系東端の高取山から南東に派生する丘陵の山麓に位置する。昭和31年に内部主体の調査が行われた。墳丘は二段築成で径約46m、高さ6.5mの大型円墳である。埴輪と葺石をもつ。内部主体は南に開口する古式横穴式石室で墳頂部のやや高い位置に構築されている。石室には阿蘇熔結凝灰岩板石により三つの屍床が設けられる。石室内から甲冑類や玉類などが出土した。5世紀後半の築造と考えられる。

 

 

 

佐賀県史跡 多蛇古古墳(1号墳)(たいじゃここふん(1ごうふん))

平成6年3月31日指定
武雄市朝日町大字甘久字栗原
古墳 


多蛇古古墳(1号墳)
 武雄市の北にそびえる柏岳から南東にのびるなだらかな丘陵上に築造された前方後円墳である。古墳は前方部が削平を受け、また後円部に土取りの跡があり、規模については確定できないが、後円部径約26m、高さ5.5m、前方部の幅約13m、高さ2mであり、全長は復元すると約50mになる。古墳の墳形等については平成4年度に武雄市教育委員会が調査を行ったが、古墳の主体部については未調査のため不明で、墳丘から葺石・埴輪・周溝等の外構施設は確認されていない。墳丘の形態や隣接する2号墳の調査結果から、4世紀後半~5世紀前半の築造と推定される。

 

 

 

佐賀県史跡 妻山古墳群4号墳(つまやまこふんぐん4ごうふん)

平成7年5月26日指定
杵島郡白石町大字馬洗字道祖谷
古墳


妻山古墳群4号墳


 杵島山系北東部に位置する栗岡山から東に延びる丘陵南斜面に築造された横穴式室を内部主体とする円墳である。平成5年度に白石町教育委員会が発掘調査を実施し、石室内に線刻画が確認された。墳丘は東西径約12m、南北径約11m、高さは現状で約3.5mあり、墳丘に葺石が認められる。線刻画は、玄室奥壁、東西側壁、羨道東側壁の計11石に描かれている。画題はゴンドラ形舟、人物、動物、格子目、鋸歯、円文と豊富で、玄室内から金銅装圭頭太刀柄頭、金銅装太刀片、金銅製太刀責金具、鉄刀片、銅釧、装飾品、須恵器等が出土した。出土遺物から6世紀後半の築造と考えられる。

 

 

 

佐賀県史跡 吉野ヶ里遺跡(よしのがりいせき)

平成8年11月15日指定
神埼市神埼町志波屋字三ノ坪
集落跡



 特別史跡吉野ヶ里遺跡の周辺部を県の史跡として指定した。

 

 

 

佐賀県史跡 岸岳城跡(きしたけじょうあと)

平成8年11月15日指定
唐津市相知町佐里、唐津市北波多岸山国有林内
城跡


岸岳城跡
 岸山山頂部の尾根上に築かれた山城である。中世後期松浦党の棟梁とされた波多氏の拠城である。城跡遺構としては、石垣・曲輪・竪堀等の遺構が良好に残存している。

 

 

 

佐賀県史跡 小隈山古墳(こぐまやまこふん)

平成9年5月9日指定
佐賀市大和町大字川上字小隈
古墳


小隈山古墳
 脊振山系南麓の独立丘陵上に立地する。全面がみかん園造成により改変を受けているものの、全体として墳形を保っている。全長約63m、後円部径約30m、前方部幅約30~31mと推定される。現況では葺石等は認められない。確認調査では円筒埴輪・形象埴輪が出土した。内部主体は明らかでないが、円筒埴輪の示す時期から後円部に横穴式石室が存在する可能性がある。出土遺物より6世紀中頃の築造と考えられる。

 

 

 

佐賀県史跡 道祖谷古墳(さやんたにこふん) 

平成10年5月11日指定
杵島郡白石町大字馬洗字道祖谷
古墳


道祖谷古墳
 杵島山系のひとつ、犬山岳から東に派生する尾根上に立地する前方後円墳である。全長85m前後、前方部長40m前後、後円部径は東西40m、南北45m前後と考えられる。確認調査により前方部・後円部ともに三段築成で、葺石を持ち、また円筒埴輪・朝顔形埴輪が出土している。内部主体は明らかでないが、遺物の示す時期から横穴式石室と推定され、後円墳頂に設置されている施設の下に位置するものと考えられる。6世紀後半の築造と推定される。本古墳は県内でも最大規模に属し、白石・武雄地区では最大の古墳である。

 

 

 

佐賀県史跡 高志神社遺跡(たかしじんじゃいせき) 

平成12年4月28日指定
神埼市千代田町下板字村内籠
集落・墓地


高志神社遺跡
 佐賀平野の平坦部に立地する弥生時代の集落である。平成9年度から10年度にかけて千代田町教育委員会が行った確認調査で、弥生時代前期末~中期中頃の甕棺墓38基のほか、貝塚や、井戸跡などの集落の跡が確認された。甕棺墓の内の1基からは、完全な形の細形銅剣と人骨に刺さった状態の銅剣の切先、石剣や石鏃、サメの歯で作ったやじりなどが出土した。

 

 

 

佐賀県史跡 千栗土居(ちりくどい) 

平成12年4月28日指定
三養基郡みやき町大字白壁字三本松
土居


千栗土居
 千栗土居は、筑後川の治水を目的として成富兵庫茂安が築いた堤防である。平成2年度から10年度にかけて当時の北茂安町教育委員会が行った確認調査で、土居の築造技術が確認できた。千栗土居は、近世初期の堤防構築技術だけではなく、当時の土木技術を知る上でも重要な遺跡である。

 

 

 

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