昭和51年2月25日指定
佐賀市北川副町大字江上 福満寺
絵画
福満寺は、延歴23年(804)に最澄が開山したと伝えられる。
本図は、足利直冬(尊氏庶長子)が貞和年間(1345~50)に再興して以降の伽藍(寺院の建造物)が描かれており、掘割を隔てて、北に寺家・西福寺・種福寺、南に坊、東西に坊官町を配す。敷地面積は8町余と記される。
上下に2枚の紙を継いで縦130cm、横47.6cmとし、墨で輪郭を描起し、淡墨や舟、緑青を平塗りする。
筆の運びの硬さと奔放さなどから、室町時代末期から桃山時代にかけての製作と思われる。