県指定(美術工芸品の部)04 最終更新日:2020年6月22日 佐賀県重要文化財(美術工芸品)の部 佐賀県重要文化財 木造薬師如来立像(もくぞうやくしにょらいりゅうぞう) 昭和58年3月22日指定 唐津市相知町黒岩字宇土 医王寺 彫刻 当寺は、永徳3年(1383)無著妙融を開山として岸嶽城主源武が開基したと伝える曹洞宗の古刹である。像高136cm。両手首先、両足先を除いて頭頂から裳先まで桧の一材から彫出し、内刳りはない。本像の製作は、平安時代中期に求めるのが最も妥当であると考えられる。 佐賀県重要文化財 鰐口(わにぐち) 昭和58年3月22日指定 杵島郡白石町大字坂田 東楽寺 工芸品 鰐口は社寺の堂前につるされ、布で編んだ網を振って鳴らす金属製の扁平円形の法楽器の一つである。東楽寺の鰐口は県下に現存するものでは最も古く、径18.4cmの小型の青銅製である。 佐賀県重要文化財 青銅鉢(せいどうばち) 昭和58年3月22日指定 唐津市厳木町広瀬 天山神社 工芸品 天山神社に古くから伝えられている青銅鉢12口で、秋の祭礼で供物を盛る器として今日まで使用されている。12口の内9口は「宝徳元年十一月日」(1449)、2口は「天正十六年」(1588)、1口は「寛政十二年」(1800)の紀年銘がある。 佐賀県重要文化財 銅造如来坐像(どうぞうにょらいざぞう) 昭和59年3月21日指定 唐津市山田 山田薬師堂 彫刻 この像の来歴についてははっきりしないが、「唐津拾風土記」に「‥山田村‥唐金の座像の釈迦あり、畳目十三貫もあるよし、後ろに奉彫造、嘉暦三年‥」との記述があり、1326年頃には山田地区に朝鮮半島を含む中国大陸から請来された約50kgの金銅仏が祀られていたと想定できる。 像高は64cm。鋳銅製で、銅の肉厚が厚い。 佐賀県重要文化財 両界曼荼羅図(りょうかいまんだらず) 昭和59年3月21日指定 佐賀市城内一丁目15-23(県立博物館) 絵画 牛津川中流右岸の山手にある妙覚寺に伝わる。仏をその姿で描き彩色を施したもので、縦横に3区画ずつを配する九会の金剛界と、中心から四方に15院を分つ胎蔵界とからなる両界曼荼羅図である。絵絹は3枚の絹を縦に継ぐ3幅1舗で、両界とも縦106.4cm、横82.7cm、掛幅装である。 佐賀県重要文化財 太刀(國行の朱銘あり)(たち(くにゆきのしゅめいあり) 昭和59年3月21日指定 佐賀市城内一丁目15-23(県立博物館) 工芸品 國行は鎌倉中期を代表する山城国(京都府中部南部)の刀工で来派の祖といわれる。佐賀2代藩主鍋島光茂の佩刀といわれる。 長さ70.6cm、反り2.4cm。 佐賀県重要文化財 太刀(来國光の朱銘あり)(たち(らいくにみつのしゅめいあり) 昭和59年3月21日指定 佐賀市城内一丁目15-23(県立博物館) 工芸品 来派は国行を祖として鎌倉時代中期から南北朝にかけて栄えた山城国の刀工で國光は来派3代目来國俊の子、あるいは門人といわれ鎌倉末期の代表的な名工である。佐賀4代藩主鍋島吉茂の佩刀といわれる。 長さ71.6cm、反り2.2cm。 クイックメニュー