昭和58年3月22日指定
伊万里市松島町(伊万里市歴史民俗資料館)
考古資料

杢路寺古墳は伊万里市松島町に所在した前方後円墳である。
この鏡は昭和27年土砂採取中に後円部から発見された。発見者の話によると、この鏡のほかに剣5口、刀2口の副葬品が礫敷の棺床北端部から一括して出土したという。この古墳そのものは、昭和36年の調査後、鉄道や土砂採取により消滅した。
鏡は三角縁神獣鏡で直径22.3cm。中国鏡を模して作られた国産鏡で保存状態は良好である。
これらの遺物は5世紀前半のもので、特に三角縁神獣鏡は県下では谷口古墳出土例が見られるのみである。