昭和39年5月23日指定
佐賀市諸富町大字為重三重 新北神社
無形民俗文化財
三重の獅子舞は約600年前に、越後の国から肥前の蓮池の地に伝わったものとされ、毎年10月19日に氏子の村々によって新北神社に奉納されていたが、近年は10
月19日に近い日曜日を選んで奉納されている。出演者は囃子方としてドラ2名、鼓2名、笛10名と演技者として、めずり2名、獅子使い20数名であり、その他に奉行2名、世話役10名前後、高張提灯、手提灯がつく。
獅子頭は顎の部分が木製で、他は和紙の重ね張りの上に漆をかけてあり、額にはシデを垂らし、頭部内側には銅製の環を付けて音を発する。頭部から尾部にかけては着物とよばれる幌をつけ、頭の色に合わせ、赤褐色、青緑色となっており、綿玉を散らす。曲目はひら・二段継ぎ・三段継ぎ・獅子かぶり・のみとり・めずりである。ひらは頭・尾に各1名がつき、獅子頭をふりながら前後に動くが、二段継ぎ・三段継ぎでは頭部に肩車になった2名もしくは3名が、手をさしあげて獅子頭を動かす曲芸的な所作となる。