昭和43年4月23日指定
藤津郡太良町大字大浦字竹崎 竹崎観世音寺
無形民俗文化財
正月5、6日の竹崎観世音寺修正会鬼祭で舞われる童子舞である。「鬼祭役割仕組帳」に定められた役割では鈴振とされ、男児2名があたる。その衣装は、上衣が麻織で柿色の衣で、両袖裏と背に鶴文を染め、袴は麻織で紺色のたっつけ袴、前後に輪宝文を染める。5日夜の初夜の行では、観音堂内でフレイを舞う。両副の介添えで魚笠をかぶり、仮面をつけ手にはホラ貝に盛った種籾をもつ。唱え詞にあわせて、身体を左右に傾ける所作であり、最後には種籾を播き散らす。6日前後ではフレイのあと、堂前で天狗ビョーシ、ヒザツキ、ビシャラモンポ、青蓮華、朱蓮華、五大忿怒王を舞う。各演目には両副が介添えとなり、堂内で衣装を整え、一回一回抱きかかえられて入退場を繰り返す。天狗ビョーシとヒザツキは仮面をつけ、右手に鈴、左手には末広をもつ。それぞれ四肢を踏むような所作と、両膝を地に打つ所作がある。