登録有形文化財 池田家住宅(いけだけじゅうたく)
主屋、座蔵、石垣 3件
平成21年5月14日告示
嬉野市塩田町大字五町田
建造物
池田家は元士族の大地主であり、後に教育者や村長を務めた地元の名士である。
池田家住宅は、主屋と座蔵、石垣からなり、主屋は江戸末期から明治初期頃に建てられたクド造の屋根形式を有する茅葺きの在郷武士住宅であったと考えられる。大正時代に、建物正面の景観を重視し、接客空間の充実を図るために巧みに改修が施されている。
主屋は、現在、寄棟造桟瓦葺き、平入りで上屋の壁面を土蔵として軒裏を折上げている。
座蔵は南側を入母屋造、北側を切妻造とする桟瓦葺きの2階建で、1階は三部屋の倉庫からなり、正面妻側に入り口をもつ1部屋が土間、土間側から入る奥の2部屋には床を張る。
石垣は、山裾の土地の段差を切り取る形で南(正面)側と東側の敷地境を取り囲む構成をとり、これに前庭を形成する石垣が配置されている。